仮想通貨

スマートコントラクトって何?メリット・デメリット・実用例を徹底解説

悩んでいるひと

仮想通貨の取引でスマートコントラクトって言葉が出てきたけど、なにこれ?

こんにちは!ででんです。

スマートコントラクトという言葉を聞いたことがありますか?

この技術は、仮想通貨の取引に使われるブロックチェーンがベースとなっており、新しい取引の形として注目されています。

この記事では、スマートコントラクトの特徴やメリット・デメリット、実用例について解説していきます。

この記事のまとめ

  • スマートコントラクトは取引を自動的に行うためのプログラムのこと。
  • 取引を自動で素早く完了できるため、コスト削減になる
  • ブロックチェーン技術を使うため、信頼性・透明性が高い
  • スマートコントラクト技術による取引は様々な分野で使われる

スマートコントラクトの特徴

スマートコントラクトとは?

スマートコントラクトとは、特定の条件が満たされた場合に自動的に取引を実行するためのプログラムのことです。

また、取引の過程や内容はすべてブロックチェーン上に記録されます。

例えば以下のような場合を考えます

Aさんが1000円支払って、B社から本を買う

従来の取引であれば、まずAさんは銀行振り込みやクレジットカード等を使ってB社へ本の代金を支払います。

B社は銀行やクレジットカード会社から、Aさんが本を購入した代金の入金が確認でき次第、本の発送を行います。

この取引には、AさんとB社の間に銀行やカード会社など第三者の介入が必要とです。

そのため、

  • 入金してから代金の支払いが完了するまでに時間がかかる
  • 第三者に支払う手数料がかかってしまう

というようなことが起こります。

一方、スマートコントラクトによる取引では、

「顧客から1000円入金されたらB社は本を発送する」

という取引内容をあらかじめプログラムしておきます。

そのため、Aさんが代金として1000円入金した時点でプログラムが実行され、

取引の「開始 → 完了」が自動的に行われます。

このやり取りは、銀行などの第三者を介さず、AさんとB社の間だけで完結するため、時間的・コスト的におトクに取引を行うことができます。

直接現金でやり取りする場合との違いは?

悩んでいるひと

スマートコントラクトが二者間(AさんとB社の間)だけで取引完了できるなら、2人だけで直接現金のやり取りをしたらよくない?

二者間で取引を行うということであれば、直接現金等でやり取りをするのと同じと思ってしまうかもしれません。

しかし、この取引には、証人が誰もいないという点が大きな問題点となり得ます。

例えば、AさんとB社の場合、

Aさんが900円しか払っていないのに、

Aさん

1000円払った!

と嘘をついたり、

B社が、

B社

やっぱり価格を2000円にしまーす!

と勝手に契約内容を変更するなど、

お互いに主張をしたとしても、果たしてそれが本当なのか誰にもわからないという問題があります。

悪意のある取引相手による詐欺やトラブルのリスクが存在する!

ででん

しかし、スマートコントラクトはブロックチェーン技術をベースにしているため、上記の「証人がいない問題」を解決できます。

ブロックチェーン技術を用いることで、世界中の人々がパソコンやスマホを使って取引の内容や過程で監視・記録するため、取引内容を不正に改ざんすることができません。

Aさん・B社のどちらかが嘘をついたとしても、別のパソコンから取引履歴を参照できるため、不正を見つけることができます。

ブロックチェーン記述についてはこちらの記事で詳しく解説しているため、気になる方はぜひ読んでみてください!

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スマートコントラクトのメリット・デメリット

ここからは従来までの取引と比較した、スマートコントラクトのメリット・デメリットを紹介します。

スマートコントラクトのメリット

1. 自動化

スマートコントラクトでは、取引を事前に決めたプログラムに沿って行うため、一度プログラムを始めると取引完了まですべて自動で行われます。

先ほどの「顧客から1000円入金されたらB社は本を発送する」というのが事前に決めたプログラムです。

このプログラムに基づくと、顧客が1000円入金するとプログラムが開始され、商品の発送まで自動で行い取引を完了することができます。

2. 信頼性・透明性が高い

従来の人の手による取引では、人的ミスや詐欺などのトラブルが発生するリスクがあります。

しかし、スマートコントラクトでの取引の過程や履歴は、すべてブロックチェーン技術によって記録されるため、取引内容の改ざんや不正操作を防ぐことができます。

また、取引に関わる情報はすべてブロックチェーン上に記録されます。

そのため、取引内容の確認などが誰にでも行うことができることから、透明性が高いと言えます。

3. スピードと効率性

スマートコントラクトによる取引は自動で行われるため、取引の時間を大幅に短縮できます。

また、取引の間に第三者を介さないため、手数料がかからないというメリットもあります。

スマートコントラクトのデメリット

1. 不可逆性

スマートコントラクトで完了された取引は、ブロックチェーン上に記録されるため、取引自体を削除することができません。

そのため、もしプログラムに間違いがあったとしても取り消せないという問題があります。

2. 自動化の限界

スマートコントラクトによる取引で自動化できる工程には限界があります。

例えば、お金とモノの取引の場合、発送手続きまでは自動でできたとしても、

モノを移動させる(郵送する)ということは人の手(運送会社)を介さなければいけません。

3. セキュリティの脆弱性

スマートコントラクトは“プログラム”であるがゆえに、その穴をついてハッカーによる攻撃を受ける可能性があります。

また、取引がすべてブロックチェーン上に公開されるため、取引内容の漏洩につながることも考えられます。

4. 法的問題

スマートコントラクトはまだ新しい技術であるため、法的整備が追い付いていない場合があります。

スマートコントラクトによる契約の責任の所在など、現在でも議論が続いているようです。

スマートコントラクトの実用例

ここからはスマートコントラクトがどのように実用されているかをご紹介します。

ペイメントシステム

スマートコントラクトは現在のペイメントシステム(銀行振り込み、クレジットカード払いなど)に置き換わる可能性があります。

ネットショッピング等で顧客が商品を購入すると、自動的に支払いが完了し、商品の配送が開始されます。

また、ブロックチェーン技術のため支払いの追跡や取引の透明性も高めることができます。

不動産取引

スマートコントラクトを使って不動産取引を行うことができます。

契約書に含まれる条件に基づいてプログラムが実行され、自動的に支払いが行われ、不動産の所有権が譲渡されます。

不動産取引における信頼関係の問題を解決し、透明性を高めることができます。

まとめ

今回はスマートコントラクトの特徴やメリット・デメリット、実用例について解説しました。

まとめ

  • スマートコントラクトは取引を自動的に行うためのプログラムのこと。
  • 取引を自動で素早く完了できるため、コスト削減になる
  • ブロックチェーン技術を使うため、信頼性・透明性が高い
  • スマートコントラクト技術による取引は様々な分野で使われる

以上でおしまいです。

それでは!

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